現代アート:ジャンルを知ると楽しくなる?

「美術館に行きたい!」
でもね…結局意味がわかんなくて消化不良になっちゃうんだよね…。

こんにちはダニエルブロッコです。アーティストやってます。
今日はね。現代アートに興味はあるけど…って時に少し役立つお話。

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現代アートってたぶん、「視点を楽しむアート」なんだよね。
要するに「わかりやすくはない!」=「わかりやすすぎては価値が低い」って作りだから。作家さんもギリギリのラインを攻めてくる。

だから現代アートはわかりにくい…。
それで大正解ということなんです。

(ちょっと違うかもなんだけど、魅力の作り方が、日本の歌舞伎も似たような作りなのかなと思ったことがあります。はじめて観た時はわからないんだけど、次に観た時に内容がわかってくると急に特別な愛着が湧いてファンになってしまう!みたいな、モデル。)

話を戻して、現代アート。
現代アートを攻略して楽しむには、
はじめはジャンルごとに探っていくのがオススメ。
現代アートのジャンルは実に様々、どんどん細かく増え続けているんだけど。ジャンルごとに視点の楽しみ方に、一定の法則みたいなのがあるから、ジャンルを知ると基本の楽しみ方がわかりやすくなるんだ。

アートなんだから、どう感じるかが大切なんじゃない!?
ってツッコミもありそうだけど、わからなくてバッサリ遠ざけてしまうより、攻略方法を少し使って楽しんでいった先に、感じる作品に出会えれば良いと思うのです。

ということで、今回は、現代アートがわかりにく理由と、ボクが現在興味を持っているジャンル7つを紹介していきます。大堂ジャンルを選択して紹介していくので、ぜひ興味の参考にしてみてください。

現代アートは「視点を楽しむアート」

ではまず、現代アートはわかりにくい…理由についてです。
現代アートの誕生理由を知ると納得なので、紹介します。

<現代アートの誕生>
モダニズムと呼ばれる時代が始まってから、アートの世界はすごいスピードで進化し、1950年代にはポップアートという新しいジャンルが生まれたらしいんだ。そんな時代に、有名なアーティストのアンディ・ウォーホルみたいに、デザイナーからアーティストになった人たちによって、「アートって何?」っていう新しい疑問が生まれたんだって、それが「現代アート」のはじまり。

もっと自分自身の感性を重視し、形に縛られない表現が生まれ、「形がないこと」を重要視することで、それまでの美術から一歩踏み出したんだ。

こんな感じで誕生した現代アートだから、基本的にわかりにくいんだ。

そして、今もどんどん進化を続けてて、ジャンルも増えている。

その結果、現代アートの世界はもうカオス。笑。
とても深いものが多く、初心者に全然やさしくない…。
ボクもほとんどが意味が読み取れない作品も多いです…。
#だから読み取れた時に特別になる。

ここで、心に留め置いてほしいのは、現代アートは「視点を楽しむアート」だってことです。入り口は分かりずらいし、難解な作品もいっぱいあるけど、相性の良い作品と出会た時には特別に楽しくなる!

とはいえ、難解すぎる作品を楽しむためのとっかかりとして、
ジャンル別に整理して、相性を探るのがおすすめということなんです。

現代アート、注目ジャンル7選

7つのジャンルを紹介します。

1:コンセプチュアル・アート

まずは現代アートの総称とも言ってもよいだろう、コンセプチュアル・アート、すなわち概念芸術は、形だけでなく、アイデアの重要性を強調するジャンルです。形式にとらわれず、アーティストが観客に伝えたい思考やコンセプト、アイデアそのものが中心となります。言葉、イメージ、音、映像、空間、時間など、さまざまな要素を用いて表現され、独創性や挑戦性が魅力となっています。

時に抽象的で、観る人に「意味不明」と思わせることもある概念芸術ですが、その不明瞭さが、作品の背後にあるアーティストの意図やメッセージを読み解くための深い鑑賞体験へと導きます。一言で説明しきれない多面性と、観る者に対する挑戦を含んでおり、そこから新しい発見や考え方を見出すことができるのが、コンセプチュアル・アートの魅力と言えるでしょう。

概念重視で具体的な形は関係なし。その作品がどんなに奇妙でも、心の中でクルクル回っているアイデアが肝心で、意味わからん?そんな感じが基本です。

現代アートの出発点、マルセル・デュシャンの「泉」などが有名です。彼の作品は一見すると日用品に過ぎないが、これがアート作品として提示されたことで、アートとは何かについての議論を巻き起こしました。

楽しみ方の一歩目は、作品に込められた「問い」を探し出すこと。問いの先に、また深い世界が広がっていく。作品解説やアーティストの背景から問いを知ってしまって良いと思います。問いとアートと照らし合わせて楽しんでいく。

2:パフォーマンスアート

パフォーマンスアートは視覚芸術とパフォーミングアーツの境界に位置するアートフォームです。これは、アーティストが観客の前であるアクションや一連のアクションを実行し、そのプロセス自体が作品となります。

フォーマンスアートは、生身のアーティストが主体となり、非再現性が特徴で、瞬間的な一度きりの体験を提供してくれます。

パフォーマンスは特定の時間枠内で展開されるため、空間的なコンテクストも作品解釈に重要な役割を果たします。肉体が主要な表現手段となるアートフォーム特有のエネルギー持ち、アーティストの予測不能な行動には即興性は要素が強く、観客との一体感が生まれます。

有名なアーティストとしては、マリーナ・アブラモヴィッチ、クリス・バート、ヨーゼフ・ボイスなどが有名です。

パフォーマンスアートは、伝統的な美術作品とは一線を画し、アーティストの身体性、時間性、および観客との関わりを通じて独自の芸術体験を提供します。それゆえにこのアートフォームは、観客にとって直接的で強烈な体験を提供する可能性を秘めています。

3:インスタレーションアート

インスタレーションアートは、空間全体を使って立体的に表現された作品で、参加型のアートが楽しめる芸術形式です。ただ見るだけでなく体全体で感じることができ、画廊の白い壁とは異なり、アーティストは部屋の隅々までをキャンバスとして用いて来場者を作品の一部にします。

色、光、音、さらには時には触感や匂いをも駆使して、鑑賞者を没入させるよう設計されています。この種のアートに身を委ねる時、私たちはただの観客から作品と対話をする能動的な参加者へと変貌します。全身を使ってアートを経験することで、感覚が研ぎ澄まされ、現実の枠を超えた感覚を味わうことができるのです。インスタレーションアートに囲まれると、アリスが不思議の国に迷い込んだときのように、不可解で魅力的な別世界が広がっていることに気づかされます。

インスタレーションアートの例:
・Yayoi Kusama「Infinity Mirrored Room」
・ ChristoとJeanne-Claude「The Gates」
・ Anish Kapoor「Cloud Gate」
・Olafur Eliasson「The Weather Project」
・James Turrell「Skyspace」
・Philippe Parreno「H {N)Y P N(Y} OSIS」展
・Ai Weiwei「Sunflower Seeds」
・Janet Echelmanの浮揚する彫刻作品
・Bruce Naumanの「Room with My Soul Left Out, Room That Does Not Care」

4:ミニマルアート

ミニマルアートは、シンプルでありながらも、その美学が際立つアート。 ごちゃごちゃせずに心が落ち着いて、キレイな空間で瞑想タイムを楽しめます。

ミニマルアートは、芸術の中心から余計な要素を排除し、基本的で純粋な形態へと剥ぎ落とした芸術運動です。その起源は、1960年代のアメリカに遡ります。この動きは、複雑さや装飾的な要素を排除し、商品や展示場所といった芸術作品自体から分離不可能な要素に焦点を当てることを特徴としています。

ミニマルアートで有名なアーティストには、
・ダン・フラビン、
・ソル・ルウィット、
・ドナルド・ジャッド

削ぎ落とされた余白に何を観るのか。

5:ストリートアート

ストリートアート、つまり公共の場で見られるアートはさまざまな形で表現されます。 これには壁画や抽象的なスカルプチャ、さらにはパフォーマンスアートなどが含まれます。一部のアーティストは特定の社会的メッセージを伝えるために、ストリートアートを使用します。

ストリートアートの形は多種多様で、世界中のあらゆる場所にあります。いくつかの都市では、ストリートアートが観光の一部となっており、ツアーガイドが訪れる人々を導いています。このタイプのアートは、その場所が持つ文化や歴史を反映していることがよくあります。

アートが生活と共存することで意味や深みや価値も変化する。

6:デジタルアート

テクノロジーを使って表現された、未来志向のアート。

デジタルアートは、テクノロジーと創造性が融合することで生まれる芸術形態です。このアート形態は、クリエイターがコンピューターソフトウェア、デジタルカメラ、スキャナーなど、電子機器を使用して作品を制作することが特徴です。デジタルアートは多岐にわたるジャンルとスタイルを広げています。

・デジタルペインティング: アーティストがデジタルキャンバス上で描画し、筆やパレットナイフのテクスチャを模倣します。
・3Dモデリング :コンピューター上での立体的形状の作成で、アニメーションやゲーム、プロダクトデザインなどで用いられます。
・デジタルコラージュ: 異なるデジタル画像やテクスチャを組み合わせて新しいイメージを作り出します。
・フラクタルアート:数学的なアルゴリズムを用いて無限に複雑なパターンや図形を生成します。
・デジタル写真加工:写真にフィルターや特殊効果を施し、写実的ではない表現を試みます。

デジタルアートは伝統的な芸術技法と異なる命題を提起しています。アート作品が一つのオリジナルから多数の複製可能なデジタルファイルとして存在するため、作品の「独自性」や「所有権」に新たな議論が生まれています。また、インターネットやソーシャルメディアによって、かつてないスピードで作品が共有され、世界中の観客に到達することができます。

デジタルアートは、技術進化の速度と伴に、常に新しい表現形式が生まれる進化し続けるフィールドです。オンラインプラットフォームやデジタルエキシビションを通じて、この未来を志向するアートスタイルは、今日、ますます多くのアーティストがデジタルアートの可能性を追求しています。

7:サウンドアート

サウンドアートとは、音を主体に、時間、空間、視覚、身体などと組み合わせて芸術作品を創出する芸術の一種です。音楽とは異なり、特定の形式や構造を必要としないのが特徴的です。実際の音、人工的な音、自然の音、人間の声など、多種多様な音源を素材として使用します。このような素材を、独特のコンセプトや意識のもとに編集、再構成し、視覚的、空間的要素を加えて作品となります。

人間の聴覚への刺激は作品のイメージに大きく関係している。

まとめ

現代アートは多種多様な表現手法とジャンルで溢れています。

難解な作品もいっぱいあるけど、相性の良い作品と出会えれば最高!

その入り口としてジャンルを紹介してみました。

現代アートはただのオシャレポイントにとどまらず、自分自身に刺激を与えてくれるものだと思うし、世界を変えるパワーもあると思う。

ぜひアートとの素敵な出会いを♪

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